医者をやってる身ですが、趣味でゲームもやったりしています。
基本無料でできるソーシャルゲームってやつから、家庭用のゲームまでいろんなものをやってますよ。趣味ですから(笑)

でもね。そういうふうにゲームをしているといつも思うんですよ。
薬ひとつで体力全回復したり、麻痺や毒も毒消しや麻痺直しのアイテムがあればすぐに治る。果ては石化やカッパやカエルに変化してしまったり、瀕死状態になってもアイテムで回復できる…すごく便利だよなぁって。
実際の人間はそうはいきませんからね(笑)
毒をくらったら血清打ったりその毒を体から排除するための処置をしなくてはいけないし、麻痺する毒をもらったらそれも体から除去するためにかなりの時間がかかる。
瀕死になってしまった場合にはその人の生命力に賭けて処置をするしかないし、怪我してしまったらしかるべき治療でしか治すことはできない。
…ゲームやってるとね、この世界みたいに魔法やアイテムでなんでも治すことができたらどれだけ便利なんだろうなぁって思います。
医者なんて必要ないだろうなって(笑)

この職業についていると多かれ少なかれ命が消えていく瞬間っていうのを目の当たりにすることになります。そんなとき、戦闘不能になった人、つまり死んでしまった人でも回復できるアイテムがあるゲームの世界というのがとても羨ましくなります。そんなものがあれば、人は死ぬことなんてなくなるんだろうなって。
でも逆に死ぬことがなくなってしまったら、どんどん人が溢れてしまってこの世界は大変なことになるのだろうな、とも思います。
死んで欲しくない、という人間的な感情と、来るべきときが来たら人間は死ぬものという理念とがときどきごちゃごちゃになることもあります。

それでもこの現実世界はきっと、ゲームの世界のように便利になるべきではないのでしょうね。そうなってしまったらもっともっとと上を見てしまってきっと収集がつかなくなってしまうでしょうから(笑)

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